悲しいニュース。

乳児ボツリヌス症で男児死亡、国内初「蜂蜜与えないで」(朝日新聞digital)

乳児ボツリヌス症での死亡例は国内初とのこと。
『乳児ボツリヌス症予防のため、12ヶ月未満の赤ちゃんには蜂蜜を与えない』という情報は、 商品にも記載されていたり、離乳食の本や母子手帳にも記載されていますが、死亡した赤ちゃんのお母さんは、知らずに、何度か与えてしまっていたようです。
繰り返されませんようにと願いをこめて、知るきっかけが少しでも増えるようにと思いながら、書きます。

1歳未満の赤ちゃんは、消化器官が未熟で、腸内環境も整っていない状態なので、
ボツリヌス菌の芽胞が腸内で発育・増殖ししやすい環境となり、乳児ボツリヌス症が引き起こされます。

リンク先の関連ニュースに、ナッツ類の事故例などもありますので、ぜひご覧になって下さい。
乳児や幼児に、与えない方がよい食材などは、ルールとして覚えておくのもよいですが、 理由をよく知っておくと、よいと思います。
離乳食〜幼児食期には、とりわけ、

『口腔内の発達(歯、そしゃく、嚥下)や、腸内の発達』

に、配慮してあげることが、とても重要です。
そこから、気になる方の多いその他の食品(乳、小麦、果物などなど)の選び方にも、ヒントを得られると思います。

※ボツリヌス菌・・・食中毒の原因となる嫌気性菌。
ボツリヌス症・・・食品中でボツリヌス菌が増えたときに産生されたボツリヌス毒素を食品とともに摂取したことにより発生するボツリヌス食中毒と、乳児に発生する乳児ボツリヌス症等に分類される。原因食品として、蜂蜜が有名。
乳児ボツリヌス症は、1歳未満の赤ちゃんが、ボツリヌス菌の「芽胞(がほう)」と呼ばれる菌の種のようなものを、食品を通して体内に入れることで重症化する感染症です。芽胞が赤ちゃんの腸の中に入ると、発育・増殖して毒素を出すことでボツリヌス症が引き起こされます。 (参照元 東京都福祉保健局 食品衛生の窓 ほか。内閣府 食品安全委員会 オフィシャルブログの記事 もわかりやすくまとめられています。)

 

 

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